このページではシャンプーなどに含まれるココイルグリシンについて紹介します。
ココイルグリシンK
表示名称・・・ココイルグリシンK
別名・・・N-ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム
※ヤシ脂肪酸グリシンk、表示の場合もあり。
中文名称・・・椰油酰甘氨酸钾
(カリウム塩以外に、ココイルグリシンNa、ココイルグリシンTEA等もあります。)
ココイルグリシンKの成分について
ココイルグリシンKは、
コラーゲンの主成分・アミノ酸であるグリシンと、ヤシ油脂肪酸を原料として作られた、アミノ酸系の界面活性剤です。
アミノ酸系界面活性剤の中には、洗浄力が弱いものや、泡立ちもあまりよくないものもありますが、
ココイルグリシンKは、洗浄力もわりと高く、もっちりとした弾力のある、きめが細かいクリーミーな泡が作られやすいので、さっぱりとした使用感があり、
シャンプー、リンス、薬用せっけん、洗顔料などに配合されています。
またアミノ酸系界面活性剤は、比較的、肌には低刺激だとされています。
ただし、洗浄力が高い分、髪質やその人の体質により、軋みが起こる場合があります。
そのため、主成分としてココイルグリシンKが配合されているシャンプーには、軋みを起こりにくくする成分が一緒に配合されている可能性が高いです。
ココイルグリシンKの安全性は?
毒性は、化粧品毒性判定事典を参考にした場合、■が4個以上で使用不可なのに対し、
ココイルグリシンkは■■2個表示となっており、副作用もほぼ心配なさそうです。
安全性の高い成分だと御考え下さい。
ココイルグリシンKがおススメな人
以下、2つの相反する情報がありましたので、記載させていただきます。
1. ココイルグリシンKは、コラーゲンの材料である、グリシンというアミノ酸成分を使用しているので、泡立ちの良い洗浄成分のなかでは低刺激の部類です。
コラーゲンは、一般的にお肌の弾力性を保つ働きがあるため、ココイルグリシンkの成分を含む商品も、お肌の弱い方に適していると言われております。
ただ、ココイルグリシンk単体では乾燥しやすいため、コンディショニング成分を一緒に配合する必要があるようです。
2. ココイルグリシンkは、成分がアルカリ性でできており、
弱酸性の人間の肌とは逆の性質です。
水に溶かした際に、アルカリ性になるのと同時に、陽イオンが発生することで洗い流しがさっぱりするのです。
髪の汚れをしっかり落としたい方にはうってつけのシャンプーですが、アミノ酸系シャンプーというジャンルの中では刺激は決して弱いほうではないため、
- 皮膚の弱い方
- ふけ、かゆみ、匂いが気になる方
- 髪の毛のパサつきが気になる方
にはおすすめできません、とのことでした。
安全性が高いとはいえ使用感や肌への影響は人それぞれ変わってきます。
体質や体調によっても現れ方が違いますし、シャンプーへの配合量等でも違うため、ご自分に合うものをよくリサーチし、試してみることがとても大切ですね。
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