このページではポリクオタニウム-7について紹介します。
ポリクオタニウム-7とはどんな成分?
一般的な化粧品に配合された場合の表示名称を「ポリクオタニウム-7」と言います。
フケ取り用薬用シャンプーなどの医薬部外品では、「塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(液)」という名称で配合されています。
成分の特徴
ポリクオタニウム-7は「カチオン性ポリマー」の一種で、現在日本で販売されている多くのシャンプーに含まれている成分です。
配合目的は帯電防止。
みなさんシャンプーの後に髪がゴワゴワしたことはありませんか?
髪のゴワゴワ原因の1つに静電気によるダメージがあります。
先ほど「ポリクオタニウム-7はカチオン性ポリマー」と紹介しましたが、「カチオン」は「プラス(+)」という意味があります。
対してシャンプーに配合される界面活性剤のことを「アニオン」と呼び、これには「マイナス」という意味があります。
シャンプーをすると、刺激によって髪は帯電しやすくなります。
そこに帯電防止効果のある成分を加えることで、あえて放電させ静電気をおきにくくさせるのです。
ポリクオタニウム-7の帯電防止効果で、トリートメント無しでもあるていど指通りのイイ髪になりますよ。
最近では見なくなったリンスインシャンプー。
この「ポリクオタニウム-7」こそ、リンスインシャンプーの「リンス」にあたる成分として配合されていたのです。
現在は、数多くの市販されているシャンプーにポリクオタニウム-7をはじめとするカチオン性ポリマーが配合されています。
リンスインシャンプーであることが当たり前になってしまったので、いちいち「リンスイン」と言わなくなってしまったのですね。
ポリクオタニウム-7の毒性や安全性は?
実験に基づくデータによると安全性はとても高く、アレルギーなどの心配も少ないとされています。
ですが必ずしも刺激が起こらないわけではありません。
まず、ポリクオタニウム-7の持つ「シャンプーによる髪のゴワゴワを抑える」という働きは、リンスやコンディショナー、トリートメントに近い働きです。
リンスをはじめとするカチオン(+)性の成分は
では普段、私たちはトリートメントを頭皮に付けるでしょうか?
答えは否です。
一部には頭皮に付けることを想定したトリートメントも販売されていますが、ほとんどは頭皮には付けません。
髪のゴワつきを抑える成分、すなわちカチオン性の成分は、人によっては刺激やかゆみに繋がる場合もあります。
基本的には低刺激で、毎日使用してもなんら問題のない成分ですが、中には使用感を良くするため「ポリクオタニウム-〇」という成分をいくつも配合したシャンプーがあります。
敏感肌で、トリートメントで頭皮がかぶれてしまった経験のある方などは、こうしたシャンプーは避けた方が無難でしょう。
特に肌トラブルが気にならない方なら、「ポリクオタニウム-〇」という名前の成分が含まれるシャンプーは手触りもよくなるのでおススメです。
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